理事長からご挨拶
みなさんへ、、、なぜ、このようなNPO法人を設立するに至ったか?
何十年も乳がん診療に携わている中で、様々な患者さんやその家族の皆さんと接してきて、果たして、みなさんを幸せにできているか?その後のいい人生を送れるようサポートできているか?
また、看取りに立ち会い、もうちょっとよくできたのでは? と自責の念に駆られたりと、自問自答してきました。
現代は、情報化社会で、溢れるくらいの多岐にわたる情報が行き来していますが、正確な情報が、みなさんに果たして届いているのか?
ご存知のように、がんの顛末は、早期発見・早期治療で多くは決まってしまいます。当然、皆さんも知っているはずですが、いまだに受診機会を逸して、乳がんが自壊して(花咲乳がん) 、どうしようもなくなって、病院にやってくる人があとを断ちません。多くの場合、不幸な転帰をたどります。
ブレスト・アウェアネスと言う言葉が生まれていますが、残念ながら、一般の方と、医療関係者間で理解の差があり、充分に認識されているとは言えません。自分の命は、自分で守る必要があります。
女性の9人に1人が乳がんにかかる時代です。決して他人事とせずに、自分のことにして欲しいのです。
自分、周りの家族、友人、皆があまり不幸にならないように考えて欲しいのです。みなさんが、幸せな時間を過ごせるよう、サポートしたいと考えています。
代表理事 西村 誠一郎 静岡がんセンター 乳腺外科部長